編集後記 2004/12/29
技術とスピード
この曲に限らずですが、速い曲だと異常にハッスルして鬼速で弾く人がいますが、どうなんでしょうか?。まあ、少なくともこの曲は、せいぜいスーが弾いてる速さぐらいが適当だと思います。無理くり早く弾いても、流れが悪かったらどうしょもないのにねぇ。
スーは、速く弾くことによってミスをするのは許容ですが、流れが悪くなったりするのはカンベンしてほしいなぁ。難しい所で失速した演奏は「弾けないならそのスピードで弾かなきゃイイのに・・」と思ってしまう、もちろん絶対的にスピードを要求する曲もありますけど(そういう曲は頑張って弾くしかありませんが)。鬼速が必要ない曲まで速く弾いて崩壊して・・・あんたそれでもプロ?といいたくなりやす。スーもこの曲これ以上早く弾くと前半はいいのですが後半がヤバヤバになるので弾きません(もっともその必要もありませんが)。
最近聞いた演奏家では中国のヤン女史の演奏がすごかったなぁ。どんな速い難しいフレーズも流麗でさぁ。久々に現代曲でイイと思える演奏が聞けてスーも満足でした。ホントにうまい人たちは速いフレーズでもさりげなく弾けるので、スーはかなわんなぁとため息です。速いと言えばバルエコのロボスの2番のエチュードもすごいよなぁ。広い範囲のアルペジォスケールをまるで空間に線を引くようにエレガントに弾いてます。まさにバイオリンのような表現でした。
本質的な底力のあるテクニックってこういう演奏家のテクニックの事を言うのだと思います。本質的に音楽がそのスピードを要求していたら、そのスピードで難なく弾き切る。しかも、歌あり、涙あり、笑いありの多彩な表現で弾き切る。スーもいつかは、そんな演奏できるようになれないかのぅ・・・。
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